本記事では、Ubuntuにおいて
- adduserコマンドによるユーザーの追加方法
- gpasswdコマンドによるsudo権限の付与方法
について具体例を挙げながらまとめていきます。
ユーザーを追加する(adduserコマンド)
adduserコマンドを使います。
使い方は以下です。
adduser user
adduserコマンドはoption引数として設定できるパラメータが沢山ありますが、単純にユーザー追加するだけであれば上記のように全部省略できます。
詳細はこちらのUbuntu manual をご参照ください。
具体的な使い方を以下に記載します。
user01@e1270d725658:~$ sudo adduser testuser ★testuserを追加する
[sudo] password for user01: ★パスワード入力
Adding user `testuser' ...
Adding new group `testuser' (1003) ...
Adding new user `testuser' (1003) with group `testuser' ...
Creating home directory `/home/testuser' ...
Copying files from `/etc/skel' ...
Enter new UNIX password: ★追加ユーザーのパスワード設定
Retype new UNIX password: ★もう一回入力
passwd: password updated successfully
Changing the user information for testuser
Enter the new value, or press ENTER for the default
Full Name []:
Room Number []:
Work Phone []:
Home Phone []:
Other []:
Is the information correct? [Y/n] y ★"Y"を入力しておわり
user01@e1270d725658:~$
下記の通り、実際に追加されていることも確認出来ました。
user01@e1270d725658:~$ su testuser ★suコマンドでユーザー切り替え
Password:
testuser@e1270d725658:/home/user01$ whoami ★whoamiコマンドでログインしているユーザを確認
testuser
ユーザーにsudo権限を付与する(gpasswdコマンド)
adduserコマンドでユーザーを追加しただけでは、sudoコマンドが使えません。
gpasswdコマンドでsudoグループにユーザーを追加する必要があります。
使い方は以下です。
gpasswd -a user group
具体例を以下に挙げます。
user01@e1270d725658:/$ sudo gpasswd -a testuser sudo ★testuserをsudoグループに追加
[sudo] password for user01:
Adding user testuser to group sudo
これでtestuserがsudoグループに追加されました。これをidコマンドで確認します。
user01@e1270d725658:/$ su -c id testuser
Password:
uid=1003(testuser) gid=1003(testuser) groups=1003(testuser),27(sudo)
sudoグループに追加されていることが確認できました。
尚、gpasswdコマンドは/etc/groupおよび/etc/gshadowを管理するのに使われます。上記で挙げた-a userはgpasswdコマンドのoption引数の一つです。
この他にも例えば、-d userとするとグループからユーザを削除することも出来ます。
詳細は公式のUbuntu manual(こちら )をご参照ください。
確認した環境
- OS: Ubuntu18.04LTS, Ubuntu20.04LTS
まとめ
Ubuntuにおいて、ユーザーを追加し、sudo権限を付与する方法についてまとめました。